今日は朝から過ごしやすい秋晴れとなりました。 今の時間は少し暑さを感じますが、乾燥しているため汗ばむことはありません。 今卓球場では、お客さんがマシーンで練習中で、少し時間があるので粘着ラバーについて触れてみたいと思います。 昔から粘着ラバーには憧れがあって、機会があれば使いたいと常に思い続けています。実際これまで何度も手は出しているんですが、ほとんどの場合使いきれずに挫折してしてしまいました。 ワンリキンやリュウコクセイのような粘着パワードライブは見ていても本当に気持ちがいい。最近のブースターによる金属音よりも、これぞ粘着!という音と感触は僕の中では比較になりません。 新商品が出たり、ラケットを換えたときなど、「これはいけるんじゃないか?」と挑戦しては即撤退の繰り返しのなかで、2回だけ一定期間使用できたラバーがありました。 一枚は、ヨーラドラムです。このラバーは、とにかくサービスのためだけに暫く使いました。僕のしょぼーいサービスがガッツリ切れるんです。サービスを狙われることがあっても注文通りにミスってくれるなんて、違う世界の話だと思っていましたので、心底感激しましたが、最終的にはそれ以外の技術がうまくいかず、結局お蔵入りに。(おそらくサービスだけ僕と相性がよかったんでしょう) もう一枚はテンキョク3です。ただし、スーパーチャック使用が前提です。チャック全盛時、僕もご多分に漏れず毎回せっせこせっせこと塗りたくっていたんですけど、下手がそんなことやっても上手くなるわけがない(今にして思えば)。手間はかかる、金はかかる、ラバーは寿命が短い、制御できない、欲を出して塗りすぎて毎回飛びが変わるという感じで、よくあんな馬鹿なことを楽しくやっていたなと変に感心します。そしてチャックの時代も終わりに近づいた頃、ふと粘着を使ってみようかと思い立ったんです。もともと粘着にはすごく合うというのは言われていたんですが、僕自身ぶっ飛び症候群に侵されていて全くそれまで考えたこともなかったんです。で、早速試してみると、すごく使いやすいんです。全てにイメージに近い感覚で、まさにテンションと粘着のいいとこどり。 スピードドライブにしても、テンションのカキーンではなく、粘着のパクッといういかにもゴリゴリかかってるよーというような理想に近いボールが打てたんです。「これ最高!」と思ったのも束の間チャックの時代は終わりを告げました。 チャック無しのテンキョクにはもう魔法はかかっていませんでした。 僕の「時々粘着を使ってみたくなる」症候群はまだまだ続きそうです。 |